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東京23区を散歩する様子や漫画やイラストを載っけてます。

対角線から妬む旅

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10月、程よい気候が続き
【いつ散歩に行くの?今でしょ!】
という呪文を日々唱えてると、バカみたいに歩いてしまいそして急速に行ったことのない「わくわくポイント」が失われ、その分目的地を選定するのが難しくなっていきます。

そんなこんなで、ついにとうとう散歩マンは常人なら絶対に観光しないであろう驚愕の名所を目的地に設定してしまいました。
場所は江戸川区です。
驚愕の名所とは一体何か?
では、実際に行って驚愕してみましょう。

つーことで、驚愕の目的地に向かうための出発地点は、江戸川区にあるギリギリの駅「篠崎駅」です。
江戸屋敷風トイレ (1)
何がギリギリなのか?
つまり、あんまり聞いたことのない「篠崎駅」とは、ほぼ23区の東の果てに位置している駅で新宿駅から都営新宿線に乗り込み20分ほど乗車し篠崎駅で降りる頃には、満タンだった乗客がほぼ無人になってしまうというギリギリでございます。

本日は、東京23区内にGoogleマッピン(Googleマップのピン)をまんべんなく立てるべく江戸川区を選定したわけですが、練馬の対角線状にあり葛西臨海公園以外たいした見所のない江戸川区をあの手この手で検索しても案の定「富士塚」しか出てこないので、本日はやたら出てくるその「富士塚」を3つほど巡りながら目的地に向かおうかと思います。

なんだか付け焼き刃の微妙な計画ですが、行って参ります。

それさておき、のどかです。
江戸屋敷風トイレ (2)
さすが東のはて江戸川区。
たいして見どころのないところは練馬区も同じであることを、思い起こさせる風景です。

して、とりわけ練馬よりもビニールハウスの量は多めかもしれません。
江戸屋敷風トイレ (3)

しだいに妙な親近感を感じつつ篠崎駅よりもさらに東へ進んでいくと、ほどなく、以前から気になっていた名所に到着します。
はいこちら。
江戸屋敷風トイレ (4)
ここは「江戸川水閘門」でございます。
この水門より向こうは千葉県、正真正銘の東の果てでございます。
しかしなんだな、最東端とか最南端とか「最」って付く場所とは、なぜにこうも旅心を掻き立てるのか・・・。
この水門が東京23区の東の果てにあることはわかってはいましたが「わざわざそれだけのために西エリアから行けるか!」と思っていただけに、今日はいつもより感慨深こうございますよ。

ふふふ、でも見えないバリア(散歩マンの旅は東京23区内に決めている)により散歩マンの旅ではこの先へ行くことはできまへん。

ついでに「江戸川」の眺めも堪能します。
江戸屋敷風トイレ (5)
「江戸川区」ではなくこれがほんとの「江戸川」ですよ、わかるかな?

うむ、素晴らしい!
ごめんよ江戸川区、何もないとか言っちゃって。
そういえば散歩マン旅になくてはならないでっかい川があったね。
むしろ、よくよく考えたら石神井川しかない練馬の方がダサいね!

水門から東へはもう進めないのできびすを返し、ここからはひたすら西へ進んでまいります。
以前、江戸川区の西エリアを進み「葛西臨海公園」を訪れたわけですが、同じ住宅地でもごみごみした「下町情緒」たっぷりだった西エリアより、東エリアはこざっぱりとしています。
江戸屋敷風トイレ (7)
新しい街って感じですかね。
きれいに整備された街中を気持ち良く歩くこと30分ほど。

散歩マンの旅には欠かせない道、緑道が現れました。
江戸屋敷風トイレ (6)
その名も「健康の道」
江戸屋敷風トイレ (9)
ではなく、正しくは「篠田堀親水緑道」といい、江戸川区内にちりばめられた「健康の道」と言われるたくさんある散策路の一部のようです。
どっちにしても歩きがいのあるので、しばらくはここを行きます。
江戸屋敷風トイレ (10)
静かで穏やかな小路はとても気持ちいいー。

が、緑道に沿って流れる小川はコーヒー色。
江戸屋敷風トイレ (8)
多分、ここ数日に渡って、狂ったようにやってきた台風や大雨のせいだと思われます。
きっといつもの小川は美しく澄んでいるに違いありません、多分。

さて、緑道はもう少し続きますが「第1の富士塚」が近づいてきたので道を外れ、少し北寄りへ進んでまいります。
緑道ほどではなくとも、普通の道も広めでとても歩きやすい。
江戸屋敷風トイレ (11)

何が広いってあーた、白線の外側がとてつもなく広いわよ。
江戸屋敷風トイレ (12)
いや、贅沢やなー。

何もないつまらないエリアと思っていた散歩マンですが、あまりに閑静で歩きやすい道にこのあたりからだんだん江戸川区が楽しくなって来ました。
自然、もうすぐ到着する「第1の富士塚」への期待感も高まります。

はい、到着!
江戸屋敷風トイレ (14)
富士塚はこの神社の境内にあります。
では早速行ってみっましょう。

どこかなー、そんなに広い境内じゃないからすぐ見えるわよねー。
何てったって富士塚だしねー。
見つけたらたまには山頂まで登ってみようかなー。
どうしよっかなー。

と、妄想しながら狭い境内をうろつく変なおばさん化すること3分ほど。
どこにあんのよ・・・?
期待感が削られイライラが盛り上がってきた頃、ついに、まさかの行き止まりに発見しました。
江戸屋敷風トイレ (13)
こ・・・れ・・・か・・?

期待値がMAXを迎えていた第1の富士塚は、変な黒い虫がやたら飛び交う薄暗いヤブの中にたいした高さもなくひっそりと存在しており、神主さんもその存在を忘れてんじゃないの?という様相で、近づけば近づくほど黒い虫以上の大物が登場しそうでとてもじゃないけどこれ以上は近づけない場所にありました。

所詮、富士塚だな・・・。

浮かれる寸でのところで冷静さを取り戻し、さっさと境内を出ようとすると、鳥居の近くでまったく動かない鳩が二羽並んでいるのに気づき、あんまり動かないのでもしかしたら狛犬ならぬ「こま鳩」か?と思ったら、やっぱりハシビロコウ並みに動かないただの鳩だったという珍事にも遭い、鬱蒼とした富士塚といい、なんだかこの神社は変です。
まあいい。
とりあえずすぐ近くに「第2の富士塚」があるので、さっさと行きます!

近いだけあってものの10分ほどで到着。
もう散歩マンはたいして期待していないので、どんなにみすぼらしくても大丈夫です。
江戸屋敷風トイレ (15)
でかいじゃん。
これよ、これが富士塚よ。

ようやく富士塚らしい富士塚に会えてホッと一息ついたような心境ですが、立て看板をざっくり読むとこのあたり一帯の富士塚は同じ組織の人員によって作られたようで、検索でドサッと出てきた理由がよーくわかった次第でございます。

して、この富士塚もとある神社に祀られているわけですが、先程の神社に比べこちらはいたってキレイで開放的。
江戸屋敷風トイレ (16)
御神木(か定かではないが)もご立派です。

立派な富士塚を見物し終え、そろそろランチ場所を探したいところですが、さっぱりとした神社には休めそうなベンチはないので先へ進みます。

富士塚からさらに西へ歩くこと20分ほど、ついに江戸川区と千葉県「行徳」とを隔てる「旧江戸川」沿いに出ました。
江戸屋敷風トイレ (17)
ここからは気持ちのいー川沿いを行きます。
写真の右側が地図に記されている歩く予定の遊歩道なのですが、ご覧の通り思わぬ伏兵が左側にも出現しております。
川岸に降りる左の道は地図には載っておらず、右より気持ちはよさそーですがここから見る限り白い道はその奥で途切れています。
安全な右の道は堤防で半分ほど視界を遮られるのでできれば左を行きたいところですが、散々進んで行き止まりかもしれない恐怖を思うと大博打を打つ気にはなれなかったチキンの散歩マンは、とりあえず右を選択。
そして結果は・・・。

惨敗やー!!
江戸屋敷風トイレ (19)
なんと、左の河川敷は1キロ弱続く右の遊歩道と最後の最後まで並走していて、道はなくともところどころで遊歩道と岸をつなぐ階段が設置されておりました。
つまり、悩み損。

ちなみにこの河川敷は船着場のようでして、さまざまな小船が停泊しているわけですが、
江戸屋敷風トイレ (18)
こーゆー庶民的な港はこれまでの散歩ではあまり見たことがなく、負けはしましたが川岸らしいとても清々しい散策ながらも新鮮な眺めも堪能できて大変満足でございます。

ただし、景色はサイコーですが悲しいかな散歩マンはお腹が空いてます。
かといって広々とした河川敷にはベンチが一切なく、さらには直射日光が容赦なく照り付けていてとても落ち着いてランチをできる様子ではありません。
しょーがないのでさらに先へ進んで公園を探すことに。

そしてついに、江戸川区の西エリアと東エリアを隔てる「新中川」を渡り、下町感が色濃くなる西エリアに突入いたします。
江戸屋敷風トイレ (21)

矢印が示す対岸が「千葉県行徳」ざます。
江戸屋敷風トイレ (20)

そんなことより、腹減ったなー。
この先もしばらく川沿いを行くのでそのうち見晴らしのいい適度な休憩場所が見つかるだろうとのんきに構えていたら、どこまで歩けど「適度」どころか遊歩道はただの一般的な歩道っぽくなる一方で、ついに禁断の下品な必殺技「食べ歩き」を繰り出すハメに。
江戸屋敷風トイレ (22)
本日限りの、その名も「下町立ち食い青空食堂」をオープンしまいました。(トホホ・・・)

そして案の定、いつものように食事後しばらく歩くと見つかる適度な公園。
江戸屋敷風トイレ (24)
悲しいくらい、いーい公園だな。
いや、過去は振り帰るまい。

さて、この公園から南へしばらく行くと「第3の富士塚」があるわけですが、このいい感じの公園と出会ったことで優雅なランチを堪能しそこねすっかり萎んでいた高揚感が再び戻ってまいります。
いい感じながら、所詮どこにでもあるよーなこの普通の公園から、実は西へ向かって普通じゃない素晴らしいものが果てしなく伸びております。
はい、注目!
江戸屋敷風トイレ (25)
ご覧ください、この世にも清々しい景観を!
こちらは江戸川区の西エリアを東西に貫く「新川」でございます。
さっきも言いましたが、この川はただの川ではありません。

その名も「新川千本桜」と言われる文字通り千本の桜が清らかに揺れる水面の両脇に延々と植樹されていて、まるで小京都に流れる水路のような佳景が作り上げられております。
日頃「でっかい溝」みたいな「石神井川」しか知らない練馬人の散歩マンにとって、桜並木だけではなく目線とほぼ同じ位置に穏やかな川面を望めるこの清々しい景色は宝物意外の何物でもありません。
ここに川があることはわかっていましたが、こんなに美しいとは知らなかった。

して、何を隠そうこの遊歩道のどんつきにこそ本日の驚愕の目的地があるわけですが、前述の通り「第3の富士塚」を訪れるためには川を外れ南へ向かわなければなりません。
ずっとこの素晴らしい川に寄り添いたいのですが、コンプリートしないと気が済まないので見物した後再び戻ってこようと思います。
待っててね、新川ちゃん!

そして、南へ向かうこと15分ほど。
あっという間に「第3の富士塚」がある「長島香取神社」に到着。
江戸屋敷風トイレ (29)
こちらの富士塚も迷うことなく、さっぱりと開けた場所にどっしりと存在しておりました。
江戸屋敷風トイレ (26)
言っときますが、さっきのと同じじゃないからね。
んどくさいから同じ写真使っただろ、って思ったかも知れないけど紙に地下って(どーでもいいけど、"かみにちかって"と打ち込んで "紙に地下って" と真っ先に予測変換するタブレットって腐ってない?!)もとい、神に誓ってそんなことないからね。
てか、第1の富士塚って個性的だったかも。

妙なことに気づいてしまいましたがそれはさておき、こちらの富士塚も無難に立派ではありますが、なんとこの神社で一番目を引いたのは本堂脇に立つパックリと割れたこの巨木でございます。
江戸屋敷風トイレ (28)
うっとりするほどにパックリです。
どうしたらこうなるのかわかりませんが、きゅうりの種をスプーンでビシッと取り除こうとしている方、どうぞご参考に。

ちなみに内側はこんな感じ。
江戸屋敷風トイレ (27)
うーん、近づいてみても摩訶不思議。

神社の神秘を目の当たりにところで、本日の富士塚ツアーはこれにてコンプリートでございます。
拍手!(パチパチパチパチパチ)
では、再び新川に戻るべく進路を北へ向けて参りましょう。

まあまあ歩き通しなので手頃な公園でちょいと休憩。
江戸屋敷風トイレ (30)
ふー。
広々と気持ちのいい広場を眺めながら、公園って本当に必要な時には現れないものなのだ、と悟るグジ。

そして、ついに江戸川区の小京都「新川千本桜」の遊歩道に戻って参りました!
江戸屋敷風トイレ (31)
ヒュッハー!!
やっぱりサイコーだねー!!
美しいねー!!
水は濁ってるけど気にしないねー!!
もうここから一生離れたくないねー!!!

もはや散歩マンは、序盤のローテンションが嘘のような高揚感に包まれております。
そして、完全に江戸川区をリスペクトすることに決めました。
桜の季節とは真逆だというのに、そんなことまったく気にならない清々(すがすが)しさ。
川の端っこにあった程よい公園から1.5キロほどの地点でも美しさはあいも変わらず。
つまり全長3キロほどの遊歩道は隅から隅までずーーーっと美しいのです。

今こそ散歩マンは叫びたい、江戸川区民うらやましいぞー!(タイトル【対角線から区民を妬む】)

江戸川区のホームページによると、この川は小京都ではなく江戸情緒を再現しているとのことで、所々に架かる小橋もとっても粋にデザインされています。
江戸屋敷風トイレ (33)
しかも、どの橋もデザインが違うという手の込みよう。
もう一度言います。
江戸川区民うらやましいぞー!(タイトル【対角線から区民をまた妬む】)

さて「新川」の素晴らしさを堪能したところで、ついにこの先にある真の目的地へと向かいます。
常人では考えられない驚愕の目的地とは一体何なのか?!
気持ちのいい遊歩道を歩くこと15分ほど、ついに、その驚愕の名所がある新川の最東端に到着いたしました。

では、心してご覧ください。
散歩し過ぎて目的地選びに窮している散歩マンが選んだ、驚愕の目的とは一体なんなのか!
これです、どうぞ!
江戸屋敷風トイレ (34)
まさかの・・・・

公衆便所。

何も言わないでっ!
わかってるから!
だってしょーがないでしょ!
東京23区限定でこんなに歩いてりゃ行くとこなくなるって!!!


つまりこのトイレはGoogleマップ上にて「江戸屋敷風トイレ」などという、それはそれは少年の心を持った散歩マンの興味をそそる表記がされており、見事に引っ掛かった散歩マンはこのトイレめがけて篠崎駅から4時間弱かけてはるばる歩いてしまったのでした。

一体どこの世界に公衆トイレを観光する変人がいるのかとお思いでしょうが、
ここにいます。
いやいや、待って待って。
世にも馬鹿馬鹿しい目的地だけど、肝心のトイレの美しさは本物よ。
江戸屋敷風トイレ (35)
どうでしょう、江戸川区の西エリアを東西に貫く江戸情緒に彩られた新川に見事に溶け込む公衆トイレ。
絶景ではありませんか?

わかってるから、何も言わないでっ!!

ということで、美しーいトイレで美しーく用を足して本日の旅は終了です。
ふー、すっきしたー。

本日のお目当ては公衆トイレではありましたが、新川の東の果ては散歩マン御用達「荒川くん」に注ぎ込んでします。
江戸屋敷風トイレ (36)
バカバカしいものに向かって遥々(はるばる)歩いてきたご褒美の如く、いつものように泰然と流れる荒川くん。
ドクダミダーもご満悦です。
最後にこんな素敵な夕日を見られるなんて「やり切った」感動がじんわりと沁みてくるってものでございます。

何をやりきったかは聞かないで!

そして帰途に就こうと歩き出しふと振り向くと、たいそう立派な「火の見櫓」が同じく大河の夕日を浴びてどっしりと鎮座しておりました。
江戸屋敷風トイレ (37)
わお、美しいトイレの先にさらにこんな美しい名所があったとは。

最後の最後まで眼福(がんぷく)を頂戴でき、今回の旅を振り返りながら散歩マンは思うのでした。
最初から、この「火の見櫓」を目的地にすればよかったじゃん・・・・・。
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